Mantam Brýle vyzvednout stříbrný kolík z pouště 砂漠の中から銀のピンを拾うためのゴーグル



Mantam Brýle vyzvednout stříbrný kolík z pouště 砂漠の中から銀のピンを拾うためのゴーグル。
ゴーグルは1930~1940年頃の貴婦人が着けていた片目の眼鏡のオペラガラス。
オブジェとしてもヘッドアクセとしてもお楽しめ頂けます。
素材: オペラガラス,ハンダetc
STORY
そこの砂はうすく透き通るような緑色でだからおまえの髪が溶け出したとしても誰も気がつかないだろう
夜になるたびに犬が吠え始め
なにもない砂漠に月が影を落とす
誰もいない
そこには
盗むものさえいないというのに
私は
小さな銀のピンを砂のナカに落としてしまうのだ
だが
それが始まりの合図のようなもので
やがて
サーカスがはじまるのだ
なにひとつない砂漠に
天幕がはためき
大きな馬の死骸が砂の中に埋もれるだろう
膨れ上がった腹のナカには
すっかり干涸びて蜘蛛の巣のようになった焼けた赤とくすんで
緑がかった血管が壊され廃棄された小さな子供達を逃がさないように絡めている
まだ小さな手と足が駆け回る小さな虫を捉え踏みつぶす様は
そのまま私にとっての歓迎されざる夜を想起させうるものだ
私ははためく天幕が月光に晒されて視界の果てにある塔が崩れ落ちていくのが
ようやく見えるようになるとそれが自身の郷愁であることにやっと気付けるのだ
帰る為の鍵は
砂のナカの銀のピンで
それは失ったお前の小さな喉骨であることにも
だが
その大切なものを
捜す為の眼鏡は
子供達が隠している
それは
遠い過去に
私が廃棄してしまった
古い瓶である
それを捜す為に
今も私は砂のナカに居て月光に晒されているのだ。
この作品は装身具として制作されていますが芸術性が非常に高くデリケートなため、
人が多くいる場所等での使用はさけ、使用される場合は、お取り扱いに十分ご注意下さい。
※転売はご遠慮下さい。
※この作品をお買い上げの際の、お客様の連絡先を作家に連絡させて頂きます。
※作家の展覧会、撮影でお借りさせて頂く場合がございますことをご了承下さい。
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マンタム 田村 秋彦
日本一クレイジーな骨董屋「アウトローブラザーズ」の首領のマンタム。
実験器具や医療器具、動物の剥製や死骸。様々な骨董を自在に操り、オブジェやアクセサリーなど芸術作品を創作する。
映画や、舞台美術、アートなど幅広い分野で活躍するチェコの巨匠、ヤン・シュバンクマイエルと親交が深く、彼の展示が日本であったときには「ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲」展を開くほどの仲でもある。
まだこの世に存在していない「カタチ」を求め、Mantamの創作活動は続く。
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